要介護5とは?状態の目安・要介護4との違い・在宅介護・施設選びを解説

上伊那の介護・暮らしの基礎知識

要介護5とは?
状態の目安・要介護4との違い・在宅介護・施設選びを解説

生活全般に全面的な介助が必要になりやすい要介護5。本人の小さな反応や希望を大切にしながら、医療と介護をつなぎ、家族だけで抱え込まない生活の整え方を解説します。

要介護5とは、介護保険の要介護状態区分で最も介護の必要性が高い区分です。寝返り、起き上がり、移乗、排せつ、食事、入浴、着替えなど、生活全般に全面的な介助が必要になる場合があります。

ただし、要介護5の人が全員寝たきりで、意思表示ができないわけではありません。たとえば、視線や表情で気持ちを伝える人、介助を受けながら食事の一部を行う人、車いすで離床できる人もいます。

そこでこの記事では、制度上の基準、要介護4との違い、生活場面ごとのケア、食事と嚥下、褥瘡・拘縮予防、医療的な支援、在宅介護と施設選び、看取りへの備えまで分かりやすく解説します。

要介護5とはどのような状態?

まず、要介護5は、介護なしに日常生活を営むことがほぼ不可能になりやすい区分です。具体的には、身体の向きを変える、ベッドから起きる、排せつする、食べるといった基本動作にも全面的な支援が必要になる場合があります。

要介護5

制度上の要介護認定等基準時間:110分以上

なお、この時間は家族の実際の介護時間ではありません。認定調査から介護の手間を統計的に推計した指標です。

また、認定では直接的な身体介助だけでなく、家事援助、認知症に伴う行動への対応、機能訓練、医療に関する手助けも考慮されます。さらに、一次判定の後、特記事項や主治医意見書を踏まえて二次判定が行われます。

110分以上は訪問サービスの時間ではありません。要介護5だから毎日110分以上の訪問介護を利用できるという意味ではなく、実際のサービスはケアプランや支給限度額に基づいて決まります。

最重度でも本人の個性や力は残っている

一方で、身体を自由に動かせなくても、好きな音楽に表情を変える、家族の声へ反応する、食べ物の好みを示す人がいます。そのため、介助の効率だけを優先せず、本人の反応を待つ時間が大切です。

たとえば、服や食事を二つから選んでもらう、声をかけてから身体へ触れる、いつもの生活習慣をできる範囲で続ける方法があります。つまり、全面介助の状態でも本人の尊厳と自己決定を守ることは可能です。

要介護4と要介護5の違い

要介護4との違いは、一つの動作だけでは判断できません。つまり、寝返りや食事を含む動作能力、意思疎通、医療的な観察、昼夜を通じた介助の総量が影響します。

比較する場面要介護4でみられやすい状態要介護5でみられやすい状態
寝返り・姿勢身体を支えれば一部の動作に力を使える人もいる寝返りや姿勢保持にも全面的な介助が必要になりやすい
移乗・移動リフトなどを使い車いすへ離床できる場合がある離床が体調に左右され、ベッド上で過ごす時間が長くなりやすい
食事姿勢や食形態を整え、介助で食べられる人もいる食事動作や飲み込みの全面的な支援が必要な場合がある
排せつベッド上の排せつ介助やおむつ交換が必要排せつの訴えが難しく、皮膚や全身状態の観察も重要になる
意思疎通言葉や動作で希望を伝えられる場合がある表情、視線、呼吸、身体の緊張から意思をくみ取る場合がある
介護の手間生活の大部分に全面介助が必要生活全般に加え、継続的な観察や医療との連携が必要になりやすい

ただし、この表は一般的な傾向です。たとえば、要介護5でも会話ができる人がいます。一方で、要介護4でも病気や認知症によって意思疎通が難しい人がいます。

認定調査では見えにくい介助も伝える

まず、体位変換、口腔ケア、食事中の姿勢調整、痰や呼吸の観察、皮膚の確認などを記録します。また、夜間に何回対応しているか、介助に何人必要かも書き出します。

さらに、本人ができる動作だけでなく、介助がなければ何が起きるかを説明します。そのため、調査日だけでなく、普段の状態や体調が悪い日の様子も伝えましょう。

生活場面別にみる要介護5のケア

要介護5では、介護者が行う動作が増える一方、本人の小さな変化を観察する役割も大きくなります。そこで、介助前の声かけ、苦痛の確認、介助後の姿勢までを一つの流れとして考えます。

体位変換・姿勢

同じ姿勢が続くと、痛みや褥瘡の危険が高まります。そのため、本人の状態に合わせて姿勢を調整し、床ずれ防止用具も活用します。

移乗・離床

抱え上げる方法は双方に危険があります。そこで、移動用リフトなどを使い、本人の呼吸や疲労を確認しながら離床します。

排せつ

排せつ量だけでなく、便秘、下痢、尿の変化、皮膚状態を確認します。また、プライバシーと羞恥心に配慮した声かけが必要です。

食事・清潔・意思表示を支える

食事と水分

まず、安定した姿勢をつくります。さらに、むせ、呼吸、声、食後の咳、疲れを観察し、無理に食べさせないことが大切です。

清潔保持

訪問入浴、清拭、洗髪、口腔ケア、陰部洗浄を組み合わせます。一方で、本人の体調に合わせて時間や方法を調整します。

意思のくみ取り

言葉だけに頼らず、視線、まばたき、表情、身体の緊張を見ます。そのため、家族が知っている反応を専門職と共有します。

苦痛のサインを見逃さない

意思を言葉で伝えられない場合、痛みや不快感が表情や動作に表れることがあります。たとえば、眉間のしわ、うめき声、呼吸の速さ、身体をこわばらせる様子です。

そこで、いつ、どの姿勢や介助で変化が起きるかを記録します。また、普段と異なる反応が続く場合は、訪問看護や主治医へ相談します。

食事・嚥下・栄養をどう支える?

要介護5では、飲み込む力や食事を続ける体力が低下する場合があります。しかし、食べる量だけを目標にすると、本人の負担や誤嚥の危険が増えることがあります。

要介護5の高齢者へ姿勢と飲み込みに配慮しながら食事支援を行う様子
食事支援では、姿勢・覚醒状態・むせなどを確認し、本人に合う方法を専門職と検討します。

食事前の姿勢と覚醒を確認する

まず、眠気が強いときや呼吸が苦しそうなときは、無理に食事を始めません。また、身体が傾かないよう姿勢を整え、口の中の乾燥や義歯の状態も確認します。

具体的には、主治医、歯科医師、看護師、管理栄養士、言語聴覚士などへ相談し、本人に合った食形態や介助方法を確認します。なお、とろみや食形態を自己判断だけで大きく変更することは避けましょう。

食べられない原因は一つではない

たとえば、便秘、口内炎、痛み、発熱、薬の影響、姿勢、気分の落ち込みによって食事量が減る場合があります。そのため、「要介護5だから食べられない」と決めつけず、変化の原因を確認します。

一方で、病気の進行によって食事量が自然に減る場合もあります。治療や栄養方法に関する判断は、本人の希望や価値観を踏まえ、医師などの専門職と話し合います。

口腔ケアも重要な支援

口の中が汚れていると、痛みや食欲低下につながります。また、細菌を含む唾液を誤嚥する危険もあります。そこで、本人の状態に合った歯磨き、粘膜の清掃、保湿を続けます。

褥瘡と拘縮を予防するポイント

寝て過ごす時間が長いと、同じ部位へ圧力がかかり、褥瘡の危険が高まります。また、関節を動かす機会が減ると、手足が固くなる拘縮が進む場合があります。

要介護5の高齢者へ褥瘡予防のための体位変換を行う介護の様子
体位変換は本人の痛みや皮膚状態を確認し、無理のない方法で行うことが大切です。

福祉用具だけに任せない

まず、床ずれ防止用具や体位変換器は大切です。しかし、用具を導入するだけで褥瘡を完全に防げるわけではありません。そのため、皮膚観察、姿勢調整、栄養、清潔保持を組み合わせます。

たとえば、おむつ交換時に仙骨やかかとの赤みを確認します。なお、消えない赤み、傷、熱、腫れがある場合は、強くもまずに訪問看護や医療機関へ相談します。

無理な関節運動は行わない

拘縮を防ぎたいからと、家族が手足を強く動かすと、痛みやけがにつながります。そこで、理学療法士や作業療法士、看護師から、本人に合う姿勢や動かし方を学びます。

また、痛みの少ない姿勢、手のひらの清潔、爪が皮膚へ当たらない工夫など、日常的なケアも重要です。

医療的ケアと訪問看護の役割

要介護5だから必ず医療的ケアが必要とは限りません。ただし、在宅酸素、カテーテル、経管栄養、褥瘡処置などが必要な人もいます。

訪問看護で相談できること

訪問看護では、血圧、脈拍、体温などの確認、清拭、排せつ支援、医療機器の管理、褥瘡処置、リハビリなどが行われます。また、主治医やほかのサービスとの連携も重要な役割です。

そのため、発熱、呼吸、痰、食事量、排せつ、皮膚、眠りなど、連絡すべき変化の基準を家族と共有します。さらに、夜間や休日の連絡方法も確認します。

家族だけで医療判断を抱えない

たとえば、「救急車を呼ぶべきか」「食事を続けてよいか」と迷う場面があります。そこで、主治医や訪問看護へ事前に相談し、状態別の連絡先と対応を紙にまとめます。

急な意識変化、強い呼吸苦、大量出血など緊急性が高い状態では、ためらわず119番へ連絡してください。日常的な変化と緊急事態の区別も、医療職と共有しておくと安心です。

要介護5で一人暮らしは可能?

要介護5の一人暮らしは、制度上禁止されていません。しかし、全面介助が必要な状態では、訪問のない時間を安全に過ごすことが非常に難しくなります。

常時に近い支援が必要になる

  • 食事、水分、排せつ、体位変換を必要な時間に支援できる
  • 本人が通報できなくても異常を把握できる
  • 夜間も定期訪問や緊急対応を利用できる
  • 医療機器や福祉用具の停電対策がある
  • 訪問の空白時間に呼吸や姿勢を安全に保てる
  • 災害時に避難を支援する人と方法が決まっている

つまり、日中の訪問サービスだけでは足りない場合があります。また、定期巡回・随時対応型訪問介護看護などが地域で利用できるか、費用を継続して負担できるかも確認します。

自宅への希望を実現する方法を分けて考える

本人が自宅を希望していても、24時間ずっと自宅で過ごす方法だけが答えではありません。たとえば、短期入所を定期利用する、状態が安定した期間は自宅で過ごす、施設から一時帰宅するなどの方法があります。

一方で、家族の睡眠や健康が保てない場合は体制の見直しが必要です。そのため、本人の希望と家族の限界を対立させず、両方を支える方法を探します。

要介護5で利用できる主な介護保険サービス

在宅生活では、全面的な生活介助、医療的な観察、清潔保持、福祉用具、家族の休息が必要です。そこで、ケアマネジャーを中心に各サービスの役割を明確にします。

在宅療養を支えるサービス一覧

サービス主な内容要介護5での活用例
訪問介護ホームヘルパーが身体介護や生活援助を行う排せつ、食事、清拭、着替え、体位調整
訪問看護看護師などが療養上の世話や医療的支援を行う呼吸、栄養、褥瘡、医療機器、服薬の管理
訪問入浴浴槽を自宅へ持ち込み、入浴を支援する外出や家庭浴槽での入浴が難しい場合
療養通所介護看護師の観察が必要な重度要介護者などを支援する医療的な観察を受けながら日中を過ごす
短期入所療養介護医療機関や介護老人保健施設などへ短期入所する療養支援、家族の休息、緊急時の受入れ
定期巡回・随時対応短時間の定期訪問と随時対応を組み合わせる昼夜を通じた複数回の排せつ・体位調整
看護小規模多機能通い、泊まり、訪問介護、訪問看護を一体的に行う状態変化に応じた医療と介護の支援
福祉用具貸与状態と住環境に合う用具を借りる特殊寝台、床ずれ防止用具、体位変換器、リフト

ただし、療養通所介護や定期巡回などは、地域によって事業所がない場合があります。また、医療処置の内容によって受入条件が異なります。そのため、退院前や状態が変わる前から情報を集めましょう。

要介護5の支給限度額と自己負担

まず、要介護5の区分支給限度基準額は36,217単位です。標準的な金額換算では、1か月362,170円となります。

居宅サービスの利用限度額

要介護5・1か月あたりの標準的な金額換算

362,170円36,217単位

限度額内の自己負担は原則1割です。ただし、一定以上の所得がある人は2割または3割です。たとえば、限度額いっぱいまで利用した場合の目安は、1割なら約36,217円、2割なら約72,434円、3割なら約108,651円です。

実際の金額は、地域区分、サービス単価、利用時間、加算で変わります。また、食費、宿泊費、おむつなどの日用品費、介護保険外サービスは別途必要です。限度額を超えた部分は原則として全額自己負担です。

医療費や消耗品も含めて考える

在宅では、介護サービスのほか、医療費、薬代、医療用品、配食、光熱費がかかる場合があります。一方で、施設では居住費、食費、日常生活費、医療費、追加サービス費などが必要です。

そこで、在宅と施設を比べるときは、同じ期間の総額で確認します。なお、負担限度額認定や高額介護サービス費などを利用できる場合があるため、市町村へ相談してください。

要介護5のケアプラン例

必要な支援は、病気、医療処置、家族構成、本人の希望、地域のサービスによって異なります。そのため、次の例を生活上の課題を整理する参考としてご覧ください。

例1:家族と同居し、全面介助で在宅生活を続ける

朝夕の訪問介護で排せつ、食事、清潔保持を支えます。また、訪問看護が全身状態や褥瘡を確認します。訪問入浴と短期入所を定期利用し、家族が連続して眠れる日を確保します。

例2:医療的ケアを受けながら自宅で過ごす

訪問診療、訪問看護、訪問介護、薬局を連携させます。さらに、医療機器のトラブル、停電、発熱、呼吸変化など、緊急時の連絡方法を共有します。

例3:施設入所を待ちながら家族の負担を減らす

短期入所療養介護を組み込み、医療的な支援を受けながら家族が休みます。一方で、申込施設へ状態変化を伝え、緊急時の受入先も準備します。

また、計画は一度作って終わりではありません。食事量、呼吸、皮膚、睡眠、本人の表情、家族の疲労を振り返り、必要に応じて変更します。

要介護5で検討する福祉用具

要介護5では、特殊寝台、床ずれ防止用具、体位変換器、車いす、移動用リフト、自動排泄処理装置などが候補になります。しかし、区分だけで用具を選ぶことはできません。

特殊寝台

背上げや高さを調整し、呼吸、食事、介助を支えます。ただし、身体のずれや挟み込みにも注意が必要です。

床ずれ防止用具

身体にかかる圧力を分散します。また、体重、皮膚、発汗、姿勢に合わせて種類を選びます。

移動用リフト

抱え上げずに移乗できる環境をつくります。そのため、本人の痛みと家族の腰痛を減らしやすくなります。

導入後の調整が欠かせない

たとえば、マットレスが合わないと沈み込みすぎて姿勢を変えにくい場合があります。また、車いすの座面が合わないと身体が傾き、食事や呼吸へ影響することがあります。

そこで、福祉用具専門相談員、理学療法士、作業療法士、看護師などに実際の使用場面を確認してもらいます。さらに、状態が変わったときは早めに再調整します。

在宅介護と施設入所をどう選ぶ?

要介護5でも、本人と家族が希望し、支援体制が整えば在宅生活を続けられる場合があります。一方で、施設や医療機関のほうが安全と安楽を保ちやすい人もいます。

在宅生活を続けるための条件

  • 必要な訪問介護、訪問看護、短期入所を確保できる
  • 夜間介護を家族一人だけに集中させていない
  • 医療機器や福祉用具を安全に置ける住環境がある
  • 急変時や停電時の連絡・対応方法が決まっている
  • 介護者が定期的に休み、睡眠を取れる
  • 本人が大切にしたい生活を専門職と共有している

主な施設の選択肢

特別養護老人ホーム

常に介護が必要な人へ日常生活上の支援や療養上の世話などを提供します。要介護5は対象ですが、待機状況や医療対応を確認します。

介護医療院

長期療養が必要な人へ、療養上の管理、看護、介護、機能訓練などを提供します。医療的な必要性と受入条件を確認します。

介護付き有料老人ホーム

施設職員から介護を受けます。ただし、医療処置、看取り、追加費用、状態変化による退去条件は施設ごとに異なります。

介護老人保健施設

在宅復帰を目指すリハビリや医療・介護を提供します。長期の生活場所とは限らないため、利用目的を確認します。

見学・相談時に確認したいこと

  • 現在の医療処置、食事形態、褥瘡への対応
  • 夜間の職員体制と急変時の連絡方法
  • 離床、口腔ケア、入浴、リハビリの内容
  • 看取りへの対応方針と家族の関わり方
  • 基本料金に含まれるものと追加費用
  • 状態変化による転院・退去条件

本人の意思をどう確認する?

言葉で意思を伝えにくい場合も、本人の希望がないわけではありません。そのため、これまでの生活、好み、価値観、表情や反応から意思をくみ取ります。

家族だけで決めず、チームで考える

まず、家族が知っている本人らしさを、主治医、看護師、ケアマネジャー、介護職へ伝えます。たとえば、嫌なときの表情、落ち着く声かけ、好きな音楽、生活習慣などです。

また、医療や療養場所について判断が必要な場合は、本人が以前に話した内容や書面も確認します。つまり、一人の家族だけに決定の責任を負わせず、専門職と一緒に考えることが大切です。

希望は変わってよい

一度話した内容が、体調や気持ちの変化で変わることがあります。そのため、以前の希望を絶対視せず、現在の反応や家族の状況も含めて繰り返し確認します。

在宅看取りを考えるときの準備

要介護5だから、必ず看取りの時期が近いわけではありません。しかし、状態の変化に備え、本人がどこで過ごしたいかを話し合っておくことは大切です。

医療・介護の連絡体制を確認する

まず、訪問診療、訪問看護、ケアマネジャーの連絡方法を確認します。また、夜間や休日に状態が変わった場合、誰へ連絡するかを決めます。

さらに、救急搬送を希望する状況、家族がそばにいられない場合の対応、死亡確認の流れなどを専門職へ確認します。ただし、医療上の判断は主治医などへ相談してください。

家族が不安を言える場をつくる

在宅看取りを希望していても、家族が途中で不安になることがあります。その場合、選択を変えても構いません。そこで、入院や施設への移行も含めた代替案を準備します。

一方で、家族がすべての介助や判断を行う必要はありません。訪問看護、短期入所、介護医療院などを組み合わせ、本人と家族の安心を優先します。

家族の介護負担を軽くする方法

要介護5では、介護者が睡眠不足や腰痛を抱えやすくなります。また、本人から離れることへの罪悪感により、休息を後回しにする場合があります。

  1. 夜間の介助回数と家族の睡眠時間を記録する
  2. 抱え上げる移乗をやめ、リフトなどを検討する
  3. 短期入所を緊急時だけでなく定期的に利用する
  4. 医療判断に迷う場面を訪問看護や主治医と共有する
  5. 介護者が入院した場合の受入先を準備する

そのため、不眠、腰痛、食欲低下、強い焦り、仕事や家庭への影響が続く場合は、早めに支援を増やします。また、施設入所を検討することも本人と家族を守る選択肢です。

状態が変化したときの見直し

要介護5は最も重い区分ですが、必要なサービスが自動的に固定されるわけではありません。そこで、体調や家族の状況が変わったら、ケアプランや療養場所を見直します。

すぐ相談したい変化

  • 食事や水分が大きく減った
  • 発熱、呼吸の変化、痰の増加がある
  • 皮膚の赤み、傷、腫れが続いている
  • 表情や反応が普段と明らかに違う
  • 家族が夜間も眠れず、在宅生活を維持できない

なお、治療、栄養、リハビリ、福祉用具によって動作や安楽が改善する場合もあります。つまり、要介護5でも生活の質を高める支援には大きな意味があります。

介護保険外の支援を組み合わせる

まず、介護保険はケアプランに位置づけられた必要な支援を提供する制度です。そのため、長時間の受診同行、院内での待機、日常的ではない外出、本人以外のための家事などは対象外になる場合があります。

また、要介護5では全面的な身体介助が必要な場合があります。そこで、保険外支援を選ぶ際は、身体介護、車いす、医療機器、移動手段、緊急対応の可否を確認します。

あいえんが上伊那でお手伝いできること

一般社団法人あいえんでは、箕輪町・伊那市・南箕輪村・辰野町・駒ヶ根市・宮田村・飯島町・中川村を中心に、介護保険だけでは補いにくい生活支援をご相談いただけます。

具体的には、病院受診の付き添い、買い物、行政・郵便局での手続き、入退院時の付き添いなどです。なお、身体介護およびタクシーとしての送迎は行っていません。また、要介護5の方は全面介助が必要な場合があるため、状態と希望を伺い、対応可能な範囲をご案内します。

要介護5に関するよくある質問

自宅での生活は要介護5でも続けられますか?

支援体制が整えば可能な場合があります。ただし、訪問介護、訪問看護、福祉用具、短期入所などを組み合わせ、夜間と緊急時も含めた体制が必要です。

必ず寝たきりになるのでしょうか?

必ずしも寝たきりではありません。介助で車いすへ離床できる人や、表情や視線で意思を示す人もいます。状態は一人ひとり異なります。

会話ができる人もいますか?

います。要介護度は介護の必要性を示す区分であり、会話能力だけで決まりません。また、言葉が難しくても、視線や表情などで意思を伝える人がいます。

費用・施設・サービスについての質問

居宅サービスの限度額はいくらですか?

標準的な金額換算では月362,170円です。限度額内の自己負担は原則1割、一定以上所得者は2割または3割です。食費や日用品費などは別途必要です。

特別養護老人ホームへすぐ入れますか?

要介護5は新規入所の対象ですが、すぐ入れるとは限りません。本人の状態、介護者の状況、施設の空き状況などで判断されます。複数施設へ早めに相談しましょう。

医療的ケアが多い場合はどの施設が候補ですか?

介護医療院などが候補になる場合があります。ただし、必要な処置と施設の受入条件によって異なります。主治医、ケアマネジャー、施設へ確認してください。

要介護5の生活を整える順番

何から始めるか迷うときは、次の順番で整理します。

  1. 本人の表情、苦痛、好みと、家族の介助内容を書き出す
  2. 呼吸、食事、褥瘡、排せつ、夜間介護など安全上の課題を優先する
  3. 訪問介護・訪問看護・福祉用具で家族の介助を減らす
  4. 短期入所や施設見学で、今後の療養場所を準備する
  5. 本人の希望、急変時の対応、家族の役割を共有する

つまり、本人の生命と安全だけでなく、安楽、楽しみ、意思、家族の健康を一緒に考えることが重要です。また、状況が変われば選択を変えてよいと家族全員で共有します。

まとめ|要介護5でも本人らしさを大切にする

要介護5とは、生活全般に全面的な介助が必要になりやすい区分です。しかし、できること、反応、好み、医療的な必要性は一人ひとり異なります。そのため、区分名だけで本人の状態を決めつけないことが大切です。

在宅生活では、訪問介護、訪問看護、訪問入浴、福祉用具、短期入所などを組み合わせます。また、食事、呼吸、皮膚、排せつの変化と、家族が休める時間も確認します。

一方で、特別養護老人ホームや介護医療院などの施設も重要な選択肢です。まず、ケアマネジャー、主治医、市町村、施設へ早めに相談し、本人と家族が安心できる療養方法を一緒に考えましょう。

上伊那8市町村を中心に対応

介護保険だけでは足りない生活支援もご相談ください

通院の付き添い、買い物、行政・郵便局での手続き、入退院時の付き添いなど、ご本人とご家族の状況に合わせて対応を検討します。まずは無料相談でお困りごとをお聞かせください。

相談受付:9:00〜18:00

参考資料・ご注意

本記事は2026年8月24日時点の公表情報をもとにした一般的な解説です。認定結果、給付対象、料金、サービス提供状況は本人の状態や自治体、事業所によって異なります。個別の判断は市町村、担当ケアマネジャー、医療・介護の専門職へご確認ください。

この記事の著者

一般社団法人あいえんロゴ
一般社団法人あいえん
長野県上伊那郡を中心に、終活・身元保証・葬送支援を行っています。
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