2025年最新版:終活トレンド6選〜“備える”から“生き直す”へ〜|上伊那から考える

中央アルプスと桜

終活という言葉を耳にして久しいですが、近年の終活は「死の準備」だけでは語れなくなってきました。
むしろ、「今をより良く生きるための再設計」「家族や地域とつながる生き直し」という新しい意味を持ちはじめています。

ここ長野県上伊那郡箕輪町でも、核家族化・高齢化が進み、ひとり暮らしの高齢者や遠方に子どもが住む家庭が増えています。
こうした時代背景の中で、終活は「万が一の備え」ではなく「これからの暮らし方」を考える重要なテーマです。

この記事では一般社団法人 あいえんが地域の現場から見てきた最新トレンドをもとに、2025年の終活を6つのテーマで解説します。
30〜50代の読者にとっても「今からできる」「家族に迷惑をかけない」現実的なヒントになるでしょう。

目次

デジタル終活の現状と上伊那で始めるべきこと スマホ・SNS・パスワード・データ整理の新常識

スマホ&SNS整理

現代の終活でもっとも注目されているのが「デジタル終活」です。
スマートフォンやSNS、ネット銀行、クラウドデータなど、個人の情報はすべて“デジタル資産”として残ります。

FNNプライムオンラインの調査によると、「デジタル終活を知っている」と回答した人は全体の約6割でした。
しかし、実際に取り組んでいる人はわずか7.6%に留まっています(FNNプライムオンライン)。

上伊那地域では、写真や動画をスマホで保存している高齢者も増えています。
もし突然の入院や死亡時にスマホのロックが解除できなければ、家族が困ることになります。
「見られたくないデータ」「残しておきたい記録」を自分で整理することこそ、今の時代の“思いやりの終活”です。

パスワード預け先設定

多くの人が複数のアカウントを持ち、パスワードを使い分けています。
しかし、家族はその存在すら知らないケースがほとんどです。
国民生活センターも「スマホトラブル・データ管理に関する相談が年々増えている」と警鐘を鳴らしています(国民生活センター)。

上伊那では「親がひとり暮らし」「子どもが遠方」という家庭も多いため、
信頼できる家族に一覧を紙で残す
USBやクラウドに記録しパスワードを共有
専門業者にデジタル遺品整理を依頼
といった具体的な備えが求められます。

デジタル遺品リスト作成

おすすめは「デジタル遺品リスト」を作ることです。
SNS、ネット銀行、サブスク、写真クラウド、電子書籍などを一覧化し、
「解約すべきもの」「残したいもの」を分類しておきましょう。

上伊那のような地方では「ネット契約が本人以外わからない」「IDが書かれた紙を誰も見つけられない」という事例も多発しています。
だからこそ、身近な信頼先に“デジタルの鍵”を預けることが安心につながります。

デジタル遺品の写真

“〇〇じまい”に見る、手放す終活の波 年賀状じまい・墓じまい・不要品整理から学ぶ


年賀状じまいとは

かつての日本では、年賀状が人との絆をつなぐ重要な習慣でした。
しかし、近年は「年賀状じまい」として、挨拶を終える人が増えています。
ハルメク生きかた上手研究所によると、終活実施者のうち38.4%が年賀状をやめたと回答していますハルメクホールディングス調査)。

理由は「無理せず人間関係を整理したい」「環境への配慮」「SNSで十分つながれる」など。
箕輪町でも年配の方々が「これを機に終活の一環としてお知らせを出した」と話す例が増えています。

墓じまいが増えている背景

厚生労働省のデータでは、2022年度の改葬件数は15万件を超え過去最多を更新しました。
理由は「後継ぎがいない」「遠方に住んでおり管理が難しい」「宗派にとらわれない供養を望む」などです。
上伊那地域でも、山間部の墓地の維持が課題となっており、「永代供養墓」「樹木葬」への移行相談が急増しています。

終活は「墓をどうするか」ではなく「どう供養してほしいか」を考える時代に変わりました。
家族が負担を感じない方法を、早めに話し合うことが大切です。

不要品整理における地域事情

“物の整理”も終活の大切な一歩です。
上伊那郡では、空き家・農地の放置が地域課題となっています。
特に「畑じまい」「家じまい」は、物理的な片付けだけでなく、地域や親族との調整も必要です。
自治体や地元業者と連携し、「無理せず手放す仕組み」を整えることが求められます。

荒れ果てたお墓

終活が“生き方の再設計”に変わった理由 住まい・資産・ライフスタイルの見直し


住まい・資産運用・不動産整理

終活の主役は今や“生”の領域に移っています。
ハルメクの調査では、終活費用の平均額は約503万円で、そのうち約4割が「生前リフォーム」「資産整理」に充てられています。
つまり、人々は「亡くなる準備」より「これからどう生きるか」にお金を使っているのです。

上伊那では、平屋リフォームやシニア向け移住の相談も増加中です。
“自宅を整えること=これからの暮らしを整えること”
これも立派な終活の形です。

地域での移住・シニアライフ再構築

都市部から上伊那への移住・Uターンも静かなブームになっています。
自然に囲まれ、地域のつながりが強いこの地で“第二の人生”を再設計する人が増えています。
「都会ではなく地元で暮らし続けたい」「家族の近くで安心して過ごしたい」という声も多く、
終活をきっかけに“暮らし直し”を始める人も少なくありません。

上伊那で取れる一歩

最初のステップは、「相談してみる」ことです。
弊社「あいえんの会」では、身元保証・生活支援・死後事務をワンストップでサポートしています。
また、地元自治体や福祉関係者との連携により、上伊那ならではの終活体制を整えています。
不安や迷いを抱えたままにせず、まずは小さな一歩から始めましょう。

高齢者等終身サポートの説明

遺品整理・生前整理のリアルな現場 現場で見える課題とプロが語る対策


遺品整理で困ることTOP3

「何を残し、何を手放すか」が最も難しい課題です。
終活協議会の調査では、遺品整理を経験した人の18.8%が「捨てる決断ができなかった」と答えています。
書類・アルバム・衣類・思い出の品など、感情が伴う整理ほど判断が難しくなります。

上伊那地域では、親が亡くなり「空き家+遺品整理」を同時に行うケースが多く、精神的・体力的な負担が大きいのが現状です。

生前整理の壁と突破策

「やらなきゃ」と思いつつ進まないのが生前整理です。
理由は「まだ元気だから」「何から始めていいかわからない」
しかし、実際に取り組んでいる人は全体の2割強に過ぎません(終活協議会調査)。

上伊那では「子どもに迷惑をかけたくない」という声が多く、
1日1引き出し
1時間でできる衣類整理
写真をスキャンしてクラウド保存
といった“小さな成功体験”を積むことが継続のコツです。

支援サービス活用のヒント

地元で遺品整理・生前整理を頼む場合は、地域密着型の事業者を選ぶことが安心です。
山間部の家では運搬や処分費が異なるため、地域事情に詳しい業者が必要です。
弊社では、遺品整理と死後事務を同時に支援することで、家族の負担を最小限に抑える体制を整えています。

自宅の相続登記

ひとり暮らし高齢者×終活:見守りから備えへ 上伊那・箕輪町の現実と地域連携の形


実態データから見るリスク

「孤独死」「認知症」「緊急時の対応不足」――これは全国共通の課題です。
2025年の調査では、ひとり暮らし高齢者の約4割が「孤独死を心配している」と回答しています。
上伊那でも単身世帯の増加が顕著で、見守りの必要性が高まっています。

地域ならではの支援・終活連携

箕輪町・南箕輪村・伊那市などでは、地域包括支援センターや社会福祉協議会が見守り活動を展開しています。
弊社「あいえん」でも、生活支援・緊急連絡・死後事務まで一括して行う体制を整え、支援しています。
地域全体で高齢者を支える仕組みを築くことが、これからの終活の要になります。

家族・子世代の視点から

30〜50代の読者は、まさに親の終活を支える世代です。
「スマホの中身をどうするか」「介護や葬儀の費用をどう分担するか」など、具体的な話し合いを始めましょう。
「親が元気なうちに聞いておいてよかった」と思える時は、いつも突然やってきます。

終活のためのデジタル遺品

費用・サービス・納得度【消費者視点で考える終活】 見積もりギャップと透明な費用説明の重要性

葬儀費用のギャップ

PRTIMESの調査では、3人に1人が見積もりより支払額が高くなったと回答し、平均差額は約19.5万円でしたPRTIMES調査)。
「オプション」「返礼品」「式場設備」などで追加費用が発生しやすいのが現実です。
上伊那・箕輪町では、家族葬・直葬が増えていますが、「安い=安心」とは限りません。
料金の透明性と、葬儀後のフォロー体制まで確認することが大切です。

サービス内容と納得感

葬儀や終活サービスで「満足」と感じた人の多くは、「費用に対して納得の内容だった」と答えています。
つまり、価格よりも“信頼”と“心のサポート”が重視されています。
弊社では、明朗な費用提示と事前相談を徹底し、「想定外の出費ゼロ」を目指しています。

上伊那で選ぶポイント

地域の特性に合わせ、葬儀社や終活支援団体を選ぶ際は、
距離(アクセス)
地域密着の安心感
アフターサポート(法要・供養など)
をチェックしましょう。
上伊那エリアでは、地域の人間関係を大切にした「顔が見える終活」が最も信頼されています。

上伊那の葬儀祭壇のイメージ

まとめ&これからの終活に向けて “備える”から“生き直す”へ一歩踏み出す


読者へのアクション提案

  1. スマホやSNSのアカウントを整理し、デジタル終活を始めましょう。
  2. 年賀状・持ち物・写真などを見直して、手放す終活を実践しましょう。
  3. 親と「これからの住まい」「介護・葬儀の希望」を話す時間を持ちましょう。
  4. 不安があれば、地域の専門家に相談を。
  5. 「備える終活」から「生き直す終活」へ、意識を切り替えることが大切です。

相談窓口・地元企業の活用

一般社団法人 あいえん/株式会社 愛光典礼社では、
箕輪町をはじめ上伊那全域で終活・葬儀・生活支援・身元保証の相談を承っています。
「終活をどう始めたらいいかわからない」――そんな方も、まずはお気軽にご相談ください。
公式サイト:https://shukatsu-aien.com

ブログからの次ステップ

このブログを読んで「少しやってみよう」と思った方は、
エンディングノートをつける
家族に自分の希望を伝える
地域のセミナーに参加する
そんな小さな行動から始めてみてください。
終活とは、誰かのためにではなく“自分らしく生きるため”の選択なのです。

この記事の著者

一般社団法人あいえんロゴ
一般社団法人あいえん
長野県上伊那郡を中心に、終活・身元保証・葬送支援を行っています。
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