介護保険証とは?使い方・なくした時の対処法まで徹底解説!
高齢のご家族に介護保険証が届いたとき、「これは何に使うの?」「なくしたらどうすればいいの?」と戸惑う方は少なくありません。
また、自分自身が介護保険の対象になる年齢に差しかかり、事前に情報を知っておきたいという方も増えています。介護保険証は制度上の書類ですが、実際の暮らしの中では“家族と介護をつなぐカギ”になる存在です。
私たち「あいえん」でも、介護保険証の意味が分からずに戸惑うご家族から多くのご相談を受けています。特に「初めて届いたとき、どうすればいいかわからなかった」という声はとても多く、制度と現実のギャップを埋めるサポートの必要性を感じました。
そこで、介護保険証の基本から届くタイミング、使い方、紛失時の対処法、引っ越しや更新の際の注意点までを、初めての方にもわかりやすくご説明します。
目次
介護保険証とは?基本の役割と仕組みを解説

介護保険証の見た目と記載内容
介護保険証(正式名称:介護保険被保険者証)は、ハガキまたはカードサイズの紙でできており、以下のような情報が記載されています。
- 被保険者番号(介護保険用のID)
- 氏名・住所・生年月日
- 要介護認定の区分(要支援1〜要介護5など)
- 認定の有効期間
- 保険者(市区町村)
誰が発行するの?市区町村との関係
市区町村が介護保険制度の運営主体(保険者)となっているため、介護保険証もお住まいの自治体から発行されます。
介護サービスを利用する際に必要となる「認定結果」も自治体が決定し、保険証に書かれています。
介護保険証が必要になるタイミングとは
以下のようなタイミングで介護保険証の提示を求められます。
- 要介護認定を申請・更新する時
- ケアマネジャーや介護事業所と契約するとき
- 介護サービスを実際に受けるとき(通所介護、訪問介護など)
介護保険証が届く時期と対象者の条件
原則として65歳の誕生月に届く
介護保険制度では、65歳になると「第1号被保険者」となり、原則として誕生月に介護保険証が郵送で届きます。
※自治体によっては誕生月の前後に届く場合もあります。
第2号被保険者(40~64歳)は届かない?
40歳から64歳の方は「第2号被保険者」となりますが、この時点では保険証は交付されません。
特定疾病により要介護認定を受けた場合に初めて交付されます。
特定疾病 厚生労働省が定めた16疾病の一覧
- がん(末期)
※医師が回復の見込みがないと判断した状態 - 関節リウマチ
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- 後縦靱帯骨化症
- 骨折を伴う骨粗鬆症
- 初老期における認知症
※アルツハイマー型、レビー小体型など含む - 脊髄小脳変性症
- 脊柱管狭窄症
- 早老症(プロジェリアなど)
- 多系統萎縮症
※シャイ・ドレーガー症候群など - 糖尿病性神経障害・腎症・網膜症
- 脳血管疾患
※脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、後遺症など - 閉塞性動脈硬化症
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- パーキンソン病関連疾患
※進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症など含む - 慢性腎不全
要介護認定を受けたあとに届くケースも
65歳未満でも、認定を受けて介護保険サービスを利用できる状態になると、その時点で保険証が交付されます。
介護保険証の使い方と提示が必要な場面
デイサービスや訪問介護での提示
介護サービスを実際に受ける場面では、介護保険証の提示が必要です。
- デイサービス利用時の初回登録
- 訪問介護での利用契約時
介護報酬の請求に必要な情報のため、事業者側でコピーを取る場合もあります。
ケアマネジャーとの契約時に必要
ケアプランを作成するケアマネジャーと契約する際にも、介護保険証の提示が求められます。
本人確認や要介護度の確認に使われます。
病院や薬局での使用はできる?
原則として、介護保険証は医療機関や薬局では使用しません。
医療保険とは別制度のため、健康保険証とは役割が異なります。

介護保険証をなくした・汚した時の対処法
紛失・破損時の再発行の手続き方法
介護保険証を紛失したり破損した場合は、次のような手順で再発行が可能です。
- お住まいの市区町村の介護保険担当窓口へ連絡
- 再発行申請書に必要事項を記入
- 郵送または窓口で提出
本人確認書類(運転免許証など)も必要です。
本人が手続きできない場合の対応(代理申請)
高齢の方や認知症の方など、本人が手続きできない場合は、家族や成年後見人が代理で申請可能です。
この場合は代理人の本人確認書類や委任状が必要になります。
再発行までの期間と一時的な対応策
通常は申請後1週間前後で再発行されます。
緊急で必要な場合は、仮の保険証(証明書)を発行してもらえることもあります。
住所変更・引越しした場合の手続き
市外へ転出した場合の注意点
介護保険は自治体ごとに運用されているため、他の市区町村へ引っ越すと、現在の介護保険証は無効になります。
転出先での再申請・再発行が必要です。
新しい市町村での再発行・再交付手続き
転入先の市区町村で、次のような流れで新しい保険証が発行されます。
- 転入届を提出
- 介護保険証の再交付申請
- 必要に応じて要介護認定の引き継ぎ
施設入所などによる住所変更の扱い
特別養護老人ホームや有料老人ホームなどに入所する場合でも、住民票の移動が必要になる場合があります。
その際も、住所変更と同時に介護保険証の手続きが必要です。
介護保険証の更新と有効期限について
保険証の有効期間の確認方法
介護保険証には認定の有効期限が記載されています。
この期間を過ぎると介護サービスが受けられなくなるため、注意が必要です。
更新通知と手続きの流れ
有効期限の約60〜90日前に、自治体から更新の案内通知が届きます。
通知に従って更新申請を行うことで、継続してサービスを受けられます。
更新されなかった場合のリスク
更新手続きを忘れると、介護サービスが一時的に停止されることがあります。
特に要介護度が軽度な方は「更新不要」と自己判断せず、案内が届いたら確実に対応しましょう。
まとめ ・介護保険証は“使う前に知っておく”ことが大切
介護保険証は、介護サービスを利用するために欠かせない大切な証明書です。
しかし、実際に手元に届いて初めて存在を意識し、「どうやって使うの?」「なくしたらどうなるの?」と不安を抱く方も少なくありません。特に、負担割合証や医療保険証など他の証書と見分けがつきにくいという声は、上伊那地域の高齢者やご家族からも多く寄せられます。
私たち一般社団法人あいえんは、上伊那(伊那市・箕輪町・南箕輪村・辰野町・駒ヶ根市・宮田村・飯島町・中川村)で、介護や終活、生活支援に携わってきました。その経験からも、介護保険証は「使う前に理解すること」が何より重要だと感じています。
✅ 本記事のまとめポイント
- 介護保険証とは:介護保険サービスを利用するために必要な証明書で、市区町村が発行します
- 届く時期:原則65歳の誕生月。第2号被保険者(40〜64歳)は要介護認定後に交付されます
- 使い方:デイサービス、訪問介護、ケアマネジャー契約時などで提示が必要
- 紛失・破損時:市区町村に再発行申請を。代理申請や仮証明も可能
- 引っ越し時:市外転出時は旧保険証が無効に。転入先で再交付手続きを
- 更新の必要性:有効期限があり、期限が近づくと通知が届きます。必ず更新手続きを行いましょう



