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【介護と人生会議】アドバンス・ケア・プランニングとは?

介護の現場で今後ますます注目されているのが「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」です。
ACPは、「人生会議」という愛称でも知られ、本人が望む最期や医療・ケアの在り方を、前向きに考えて考えていきます。
この記事では、介護に関わる方に向けて、ACPの必要性や進め方、作成のポイントなどをわかりやすく解説します。
目次
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは?
アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning:ACP)とは、将来の医療や介護について、本人の希望や価値観を確認し、それを家族や医療・介護の専門職と繰り返し話すプロセスです。
例えば、「どこで最期を迎えたいか」「延命治療を希望するか」など、いざという時に自分の意思が反映されるように備えることが目的です。
なぜACPが介護に必要なのか?
介護が必要な状態になると、本人の意思確認が正義になる場面が増えます。認知症が進行したり、病気で意識がはっきりしていれば、本人の希望がわからないまま判断を迫られることも。
というとき、ACPによって事前に意思を共有しておけば、以下のようなメリットがあります。
- 家族の精神の負担を軽減できる
- 本人の希望に沿ったケアが受けられる
- 医療・介護スタッフが統一した方針で対応できる
- 不要な延命治療や搬送を避けられる場合がある
ACPは「一度きり」ではない
ACPは、一度書いたら終わりではありません。人生の節目ごとに、定期的に見直しが必要です。
- 病状の変化
- 生活環境の変化(在宅→施設など)
- 心境の変化(延命希望→自然な最期を希望)
このように変化があるたびに、柔軟に内容を見直していくことが大切です。
ACPの進め方・作成と重要なポイント
1.本人の価値観を確認する
まず大切なのは、本人の「大事にしていること」や「人生観」を知ることです。 「穏やかに最期を迎えたい」「家族と時間を大切にしたい」など、医療行為だけでなく生活の価値観を共有します。
2. 家族・医療・介護スタッフと話し合う
本人の希望をもとに、家族や医療・介護関係者と決めておきます。このとき、感情的にならず、冷静に情報を共有する大切です。
3. 書面に残す(できれば)
「ACP記録用紙」「人生会議シート」などのフォーマットを活用すると便利です。病院や自治体が提供していることもあります。書面があれば、関係者の間での共有もスムーズに行えます。
4. 財務状況を確認する
ACPは、1年ごとの見直しや、病状の変化時に更新することが理想です。ケアマネジャーや主治医と相談しながら見直していきましょう。
ACPは「介護の安心」を支える大切な取り組み
介護に関して、本人の意思が尊重されることは、その人らしい最終期を迎えるための土台になります。
ACPは「とりあえず」から始まるもので、特別な知識や資格がなくても始められます。
「まだ元気だから早い」と思わず、元気なうちにこそ、人生の終わりを一緒に考える機会として取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ アドバンス・ケア・プランニングを介護に活かそう
項目 | 内容 |
---|---|
用語 | アドバンス・ケア・プランニング(ACP)=人生会議 |
意味 | 将来の医療や介護について事前に話し合うこと |
目的 | 本人の意思を尊重し、介護や医療の不安を減らす |
進め方 | 本人の希望を聞き、家族や専門職と共有・記録・見直し |
ポイント | 繰り返し話し合い、柔軟に変更する |
介護に関して、「その人らしい最終期」を実現するために――。
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